高台家の人々 ネタバレと感想 第27章
※この記事はネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
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高台家の人々第27話のあらすじ
※水色の文字は木絵の空想です。
(第26話の続き)
光正たちは森の管理人の春田佳穂(はるたかほ)さんの話を聞いている。
春田さんは学校を卒業した後、本当は他人と関わらないで一人でできる仕事をやりたかった。画家とか小説家とか…。でもそういうクリエイティブな才能がなかったため、仕方なく普通の会社に入って、経理の仕事をはじめた。
会社に入ってもなるべく人とは関わらずに生きていたが、その会社で、はじめて彼氏となる人と出会う。
彼は会社の2年先輩で名前は中谷亮(なかたにりょう)。
無表情でいじわるそうなメガネ男だったけど、見た目よりはおひとよしで単純だというのが春田さんには分かった。だからと言って好きになるわけでもなく、彼も春田さんをただの同僚としか見ていなかった。
それが変わったのが入社して2年以上立った頃だった。
彼が別の経理の人に依頼していた仕事があったが、その人が仕事をせずに早退してしまった時。彼が困っているのが分かった春田さんは、代わりにその仕事をやることに。春田さんがその仕事をやっている間、彼が後ろでじーっと春田さんのことを見つめていた。
彼(中谷さん)
(綺麗だ。美人ってわけじゃ全然ないけど、白くて華奢(きゃしゃ)でとても…清潔な感じで…)
(なんだか…すごく触りたい)
心を読んで、春田さんがぱっと振り返り、彼と目が会う。
このことがきっかけで、彼と食事に行くようになり、そうしているうちに付き合い始めた。
春田さんは彼のことを知れば知るほど、どんどん好きになっていった。今まで人を好きになったことがなかったから、人を好きになることがこんなに幸せなんだとはじめてわかった。
しかし、春田さんは人と深く付き合わないようにして生きてきたし、もともとおっちょこちょいな性格だったので、彼の前でボロがでてしまう。
彼が心の中で(回転寿司を食いたい)と思っただけで、「回転寿司でもいいよー」と言ってしまったり、彼しか知らないはずの人の名前を言ったりしてしまうことが何回かおきた。
彼も最初は(そんな馬鹿な…)と思っているだけだったが、次第に確信に変わりはじめ、恐怖を感じるようになっていた。そしてある日、電話で別れをつげられてしまった…
その後、春田さんは会社をやめて、森の管理人として働き始めた。その後、彼とは一度も会っていない。ただ今でも、週末の朝、ドアのところに彼が置いたであろうお花やお菓子や本、CDが置いてあることがあった。
彼女は光正たちに一通り話し終えた後に「ごめんね。あなた達の倍以上長く生きてるけど、きっといい人と出会えるよって言ってあげられなくてごめんね」と、泣きながらあやまった。
光正と木絵は森に来ていた。光正たちが昔、迷子になった森だ。
光正は春田さんのことを思い出し、「今はもうあそこで暮らしていなければいいな」と思う。
光正が急に木絵の手をぐいっとひっぱり、木の陰に隠れる。
男の人がスーツ姿で花束を持って歩いていた。
彼は17年かかって、ようやく春田さんと一緒に生きていく決心がついたところだった。
高台家の人々第27話の感想
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17年ごしの愛とはすごいですね~。
今回は光正や木絵とは直接関係はない話でしたが、いい話でした(*^^*)
今回、木絵の妄想が一度あったのですが、ストーリーの展開とはあまり関係がなかったため、わたしのネタバレ記事ではカットしました。気になる方は単行本の4巻をお買い求めください。
26話、27話で森の管理人の春田さんのお話は終了です。次回からまた木絵の結婚の修行の話に戻ります。そう言えば、木絵は結婚を認めてもらうための修行中でしたね。すっかり忘れてました(*^^*)
あのお母さん(由布子さん)から木絵は結婚を認めてもらうことができるのでしょうか。
次回に続きます。
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